春から夏にかけて気になるのが庭の雑草対策。放置した気温の上昇とともにぐんぐん成長するし、雑草をそのままにしておくと見た目もキレイではないし。
雑草対策に寒冷地(福島)で何か良いグランドカバーはないかな?と試したのが、
- ヒメイワダレソウ(リッピア)
- プラティア(エクボソウ)
- ロンギカウリスタイム
- クリーピングタイム
グランドカバーを植えて3年目。わかったことは実際に植えてみないとわからないということ。環境によって植物がすくすく育ったり、逆に全く育たなかったり。
寒冷地で実際にグランドカバーとして試した経験を紹介します。
思うように広がらなかった。ヒメイワダレソウ(リッピア)
生育が旺盛でどんな土壌でも育つ、と聞いて植えたのがヒメイワダレソウ(リッピア)
ヒメイワダレソウ(リッピア)を植えなきゃ良かったと思う点は、
- 土壌改良しなかったので思うように密に広がらなかった
- 寒冷地なので冬場は地上部が枯れてしまう
- 春の芽吹きが遅いので、リッピアが生えるまでは雑草を抜くのが手間
わが家の庭の土壌は、岩盤で土が乾きやすいこと。夏場の日差しがきつすぎることもあり、思うように広がりませんでした。ヒメイワダレソウ(リッピア)を植えつけた場所は、南側の庭(ひなた)。
半日陰になる場所で土壌改良した場所だと、いい感じに広がりました。雑草にも負けずに育っています。
住んでいる場所は日当たりが良すぎて土が乾きやすく、真夏の日差しも強い。(標高も高いので)春に芽吹くまでに雑草を引っこ抜くのが結構面倒だったり。
ヒメイワダレソウが広がりすぎて困る、ということはなかったのですが、定期的に雑草を抜くという点が大変に感じました。
↑一番デメリットに感じたところです。
日差しが強くなく温暖な場所なら、ヒメイワダレソウ(リッピア)もありです。生育環境が合うと夏場の1日で数センチ伸びるので、まったくほったらかしにはできません。
ヒメイワダレソウ(リッピア)は温暖地で庭が広め、庭の管理ができる人にならおススメです。
これから植えるなら、ヒメイワダレソウ(リッピア)よりも密に茂る品種改良されたクラピアにします。
ただ、クラピアはヒメイワダレソウ(リッピア)に比べて価格が高めです。
↓こちらはクラピア。日光種苗だと1つの苗から購入できるので、試しに植えてみるのもありですね。
かわいいけれど梅雨時の蒸れに弱いプラティア(エクボソウ)
見た目がキュート。思わず一目ぼれしてネットで苗を買ってしまった、プラティア(エクボソウ)小さな星のような花がいっぱいに庭に咲いていたら、と思って6株購入したのですが、ほぼ全滅でした。
プラティアはグランドカバーとしても使えますが、踏みつけに弱いです。日差しが強いところだと葉が焼けて黄色っぽくなってしまったので、グランドカバーとしては使えませんでした。
- 梅雨時と高温で蒸れてなくなってしまうこと
- ダンゴムシに弱いこと
プラティアをグランドカバーとして植えようと半日陰の場所に植えたら、梅雨時の高温で蒸れてしまい消えかかり、しかもダンゴムシに苗を食べられ、ほぼ絶命状態。
日差しが強すぎる環境の場合、半日陰か明るい日陰の方がうまく育ちました。寒冷地で日差しが強い場所でプラティアを育てるのなら、グプランターや鉢植えで育てるのが良いです。
プラティアは耐寒性もありますが、冬場は地上部がほぼなくなります。冬場は家の中で管理すると苗が傷まず安心でした。
▼室内で越冬したプラティア(3月)
プラティアのメリットは、2センチくらいでも茎が残っていれば復活するという点。もう全滅かもと思っても培養土に植えて、活力剤を与えることで見事復活しました。
5月に咲くピンクの花がかわいいロンギカウリスタイム
植えて良かったグランドカバー№1は、ロンギカウリスタイムです。ホームセンターで4株購入、株分けしたのですがうまく広がらず。
花壇の前の土を盛土にして適当に手で株をちぎって植えつけ。ロンギカウリスタイムは、すくすくと面白いくらいに増えました。2年で10倍以上に増えています。
ロンギカウリスタイムは密に育つので、雑草が入り込む隙間がほぼないです。
- ロンギカウリスタイムのメリットは春の芽吹きが早い点
- 5月頃から咲くピンクのまん丸の花がとってもかわいい
寒冷地だとロンギカウリスタイムの芽吹きは3月頃から。さすがに冬場になると地上部が枯れこみますが、花が終わってもグリーンの期間を楽しめます。
▼花が終わり6月下旬のロンギカウリスタイム
ロンギカウリスタイムは株分けで簡単にもりもりと増えるので、多少時間をかけていいのなら4株くらい購入して株分けして育てるほうがお金もかかりません。
昨年のロンギカウリスタイムの様子です。
昨年の秋に5センチほどの苗を株分けしたロンギカウリスタイム。今年5月には5倍以上に大きく成長しました。ふかふかの土に植えてあげると生育が早いです(*´▽`*)
ロンギカウリスタイムのデメリットは、春先、花の後、猛暑期、秋口と刈り込みが必要になること。風通しを良くしないと株が蒸れる原因になるので注意。
ほぼ放置でどんどん育つクリーピングタイム
種から、苗から育てたクリーピングタイム。
クリーピングタイムもロンギカウリスタイムと一緒で株分けでどんどん増えます。
クリーピングタイムのメリットは、寒冷地の冬場でも葉が枯れることなく見た目も楽しめる。(冬になると葉が赤くなります)
種から栽培するのも簡単。実際に育ててみた感想は、ロンギカウリスタイムよりも生育が旺盛。
▼花壇の前列に植えた種から育てたクリーピングタイム。もりもりと茂っています。
ロンギカウリスタイムよりも葉っぱが少し大きめです。
クリーピングタイムは花壇の前や人が立ち入らない雑草が生えやすい場所に植えてみました。白い花の咲くクリーピングタイムや赤い花の咲くクリーピングタイム。
▼こちらは白花クリーピングタイム
6月下旬頃になると、白いかわいらしい花を咲かせてくれます(*´▽`*)
ロンギカウリスタイムと一緒で株分けで増やすことができます。実際に株分けしてみると、白花クリーピングタイム、赤花クリーピングタイムに比べ、ただのクリーピングタイムの方が生育が早く感じました。
まとめとさいごに
寒冷地のグランドカバーとして植えて良かったのは、クリーピングタイム、ロンギカウリスタイムでした。
寒冷地の場合、どうしても冬場にグランドカバーの地上部が枯れてしまうので、春先の芽吹きが早いこと。葉の密度が高いのがポイントになるのかな?と感じました。
ヒメイワダレソウ(リッピア)は種が飛ぶ、ということはなかったのですが、グランドカバーとして密度の密度がいまひとつに感じました。ヒメイワダレソウはどんな土壌でも育つというわけでもなく、土壌改良された日当たりのよいふかふかの土だと生育旺盛です。
庭の全部の場所を同じグランドカバーにするのではなく、少しずつ違う種類のグランドカバーを植えて試してみる、というのもありですね(*´▽`*)